ローマダービー
イタリアについてからの一週間のこととか、書くことはいろいろあるけどとりあえず早めに書いておきたいものから。
8/25にイタリアについて1週間ほどフィレンツェに滞在したのち、日伊協会の奨学金生として選ばれたローマの語学学校に2週間通うためローマに行くことに
ちょうどローマに行く日がローマダービーの開催と被っていたので、せっかくの機会だしこれは行くしかないと思いチケットを購入。
初めての現地でのセリエA 観戦がローマダービーになるなんて願ってもいない幸運だった。
共に首都ローマを本拠地とするASローマとSSラツィオによるローマダービー、通称デルビー・デッラ・カピターレ Derby Della Capitale (訳:首都ダービー)は トリノ、ジェノヴァ、ミラノと並ぶイタリア四大ダービーの一つとして数えられ、その激しさではほかの三つを凌ぐイタリアで一番熾烈なローカルダービーであるとされている。
1929年に初めて対戦して以来、今年でちょうど90年目にあたり、過去の対戦成績はローマが63勝、ラツィオが48勝、61引き分けでローマが少し勝ち越している。
初観戦が思いもよらぬビッグマッチになって期待に胸を膨らませつつスタジアムへと向かった。
ローマの中央駅であるテルミニ駅から地下鉄A線のBattistini方面に乗って4駅目のラウレンティーナ(Laurentina)で降り、地上に出たらすぐ目の前にあるトラムに乗って10分ほどで最寄り駅につく
最寄りから歩いてテヴェレ川を渡り、ちょっとまっすぐ行ったところにスタジアムがある。
スタジアムの周辺につくと至る所でロマニスタが集まって旗を振りながらチャントを歌って盛り上がっていて、早速セリエAの雰囲気を肌で感じてこの後の試合への期待感がより一層高まった。
過去にはサポーター同士の衝突で死者が出る事態にもなっただけあり重装備の警官隊がスタジアム付近に待機する物々しい雰囲気
座席はメインスタンド TRIBUNA MONTE MARIO の前から8列目
陸上トラックがあるもののピッチはかなり近くて見やすい
この席でチケット代は95ユーロ+手数料で計100ユーロ弱、ダービーマッチであることを考えれば妥当な値段
ライバル同士の対戦とあって両チームとも応援に熱が入る。
両チームのサポーターのチャントとブーイングがスタジアム内で反響していてものすごい雰囲気と迫力に圧倒された。
両チームとも同じスタディオオリンピコをホームスタジアムとしているが、今回はラツィオのホームゲーム扱いだったので選手紹介や試合前のセレモニーなどは全部ラツィオ仕様
ラツィオのアンセムが流れる中、スタンドからチームのシンボルの鷲が飛んできて旋回しながらピッチの中央に置かれた台にとまる演出が特に印象的だった。
選手入場時のラツィオのビッグフラッグ
描かれているのは先月ローマ市内の公園で射殺されたラツィオのウルトラスのリーダー、ファブリツィオ・ピスチテッリ
選手が入場してセリエAのアンセムが流れた後、両チーム握手をしていよいよ試合開始!
ボスニアヘルツェゴビナ代表のルリッチと、昨シーズンブレイクしてすでにフル代表デビューも果たしているイタリア屈指の期待の若手ザニオーロのマッチアップ
これが目の前で見れただけでもチケット代以上の価値があった。
試合は前半にローマがコラロフのPKで先制するも、後半ラツィオがルイスアルベルトのゴールで追いつき1-1のドロー決着
引き分けではあったものの、攻守が目まぐるしく入れ替わる白熱した面白い試合展開だった。
両チーム合わせて33本のシュートを放ち、うち6本がゴールポストとクロスバーに弾かれる、ある意味珍しい試合でもあった。
試合中に気になったことが一つだけ、どうやらイタリアのスタジアム(少なくともスタディオオリンピコ)はスタジアム内禁煙ではないらしく、隣のおっさんががなりのヘビースモーカーで5分おきくらいにタバコを吸っててしんどかった。
寿命が2年くらい縮んだ気がする・・・
余韻に浸りつつ、試合後の静寂に包まれたスタジアムを後にした。
次ここに来るのはEURO 2020の開幕戦
イタリア代表が何事もなくこのまま予選を通過できればイタリア対どこかの試合がここで行われる予定
長くなったので今日はこの辺で